マルウェア、アドウェア、スパイウェア、ワンクリックウェア、ウイルスと呼ばれる紛らわしい名称や意味の違いは分かり難い?
芸能人で例えるなら「坂井真紀と酒井美紀、水野美紀、水野真紀」ぱっと言われると顔と名前が一瞬混同してしまいます。
元々コンピュータの関連用語は専門的な言葉が多く、一般人には馴染みがないので分かりにくく、何でもウィルスと呼んでしまう人もいますので簡単にまとめてみました。
ソフトウェア
コンピュータ自身が分かる言葉で書かれた命令や手順(プログラム)をまとめたもので略称としてソフトと呼ばれています。
マルウェア
マルウェアという名称は可愛い印象を受けますが、悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称なので、アドウェアやスパイウェア、ウィルスなども含まれます。
脅威になる全てをまとめた名称なので、鋼の錬金術師ではホムンクルス達の統括者のお父様、うしおととらでは最強の妖怪である白面、ガンバの冒険では悪の総大将ノロイ、銀牙の巨大熊赤カブトみたいなものです。
アドウェア
広告を目的としたソフトウェアのことです。利用者に試供品のソフトを提供して、その代価に製品版の広告を見せたり、無料ソフトに付属され作者が広告収入を得ようとして、一緒にインストールを求めるものです。
悪質な物はマルウェアに分類され、広告を見せることを強要して、利用者が望まないのに勝手に画面手前に商品広告を表示したり、ブラウザのリンク先を勝手に書き換えて、知らないサイトに切り替えて広告を強制的に見せたりします。
また無料ソフトをインストールしたときに、説明も無しに勝手に入ってしまい、利用者の知らないうちに個人情報を収集して、送信してしまうスパイウェアも含まれます。
近年は悪質な物の被害が多く、アドウェアというだけで悪いイメージを持つ人も増えています。
スパイウェア
利用者が許可していないのに、勝手にキーボードやマウスからの入力やウェブブラウザの閲覧履歴などの情報を送信するソフトのことです。
2013年12月に中国最大手の検索サイト百度(Baidu)が開発した日本語入力システムBaidu IMEでパソコンに打ち込まれたほぼ全ての情報を無断で外部に送信していることが発覚してニュースで話題になりました。
ワンクリックウェア
ワンクリック詐欺サイトで配布されているマルウェアの一種で、利用料金請求を行う為の画面を定期的に表示します。
パソコンの場合は感染するとWindowsの標準機能を逆手に取って正規のプロセスを使って請求画面を表示するので、セキュリティソフトで検出が困難というわけです。
ウィルス
自己増殖能力を持ち自分自身のコピーを広めます。他のファイルに感染することで増えていきます。でも間に宿主となるファイルが必要です。
そのため電子メールの添付ファイルを経由したり、サイトが改ざんされて紛れていたり、ダウンロードした不正なファイルに潜む場合が多いです。
まとめ
マルウェア、アドウェア、スパイウェア、ワンクリックウェア、ウイルスの違いは、更に細かく見ていくと専門用語のオンパレードで頭が痛くなります。
そのため、あまり深く掘り下げないで、各ソフトウェアの言葉の区別が分かる程度は、基礎知識として覚えておきましょう。